せっかく高性能なエコガラスに交換しても既存のアルミサッシでは省エネ効果は半減します
それはなぜか？

→アルミという素材自体が熱を伝えてしまうので夏も冬もこの枠を通って熱が逃げたり浸入したりしてしまいます
　アルミと樹脂の複合型サッシが市場に出ていますが結露対策はまだまだ不完全です。
　壁の中に隠れてしまう部分でビショビショに結露してしまう製品がほとんどなんです。

→そもそも熱伝導率の高いアルミ（金属）自体が断熱を要求される部分に使用されてることが問題だとおもわれます。
　 さまざまな気候に耐えうる必要性があったことと戦後の国策によりアルミ業界を潤わせる必要性があったため
　　人々の居住性やエネルギー効率は後回しにされてきました。

→アルミサッシは元来、気密性の低い構造ですから隙間が大変多く、この隙間から熱は一気に逃げていきます。
　　稼動するサッシ（障子）の下に戸車（とぐるま）があり、レールを転がる構造になっていますがこの部分から風が入ってきます。
　　住宅先進国の北米では、アルミサッシの使用そのものが住宅に使用できない品物となっています。

→LOW-Eガラス（エコガラス）はペアガラスに金属コーティングされたものですが、二枚のガラスの間は12ミリ以上の
　空間層が必要です。
　ガラスの厚みも3ミリまたは4ミリは必要ですからペアガラスの厚さは3+12+3で最低でも18ミリは必要です。
　既存のアルミサッシにペアガラスをつけようとするとこの空間層を6ミリにしないとペアガラスの厚さを抑えることができないのです。
　6ミリの空間層をもつペアガラスとシングルガラスとの熱伝導率を計測するとほとんど変わらない数値となります。
　同様の計測を12ミリの空間層を持つペアガラスで行うとはるかに異なる数値が計測されます。
　実際北米では複層（ペア）ガラスは12ミリ以上の空間層を持たせる必要があることを
　建築基準法で規定しています。

どうすれば効果が出るの？

→　窓ごと交換するのが最も効果があります。
　　といっても既存窓の枠は壊さないで高断熱・高気密の窓にする方法があります。
　　ナノスティルサッシに交換することは最も高い省エネ効果・防音効果がリーズナブルな価格で得られます。

インナーサッシで効果は本当にあるの？　　インナーサッシとは既存窓の内側にもうひとつ窓を設置するものです